「朝5時から重機で『ゴンゴンゴン…』」山林に無許可で違法盛り土造成か 男3人逮捕 静岡県条例違反で初摘発

静岡県富士宮市内の山林に無許可で盛り土を造成した疑いで、会社役員の男ら3人が9月21日に逮捕されました。会社役員の男は、別の場所で違法な埋め立てをしたとして執行猶予中でした。なぜ、違法な造成を繰り返していたのでしょうか?

<山本太朗記者>
「午前7時半過ぎです。男が捜査関係者に連れられ、建物から出てきました」

静岡県盛土規制条例違反などの疑いで逮捕されたのは、静岡県伊東市岡の会社役員の男(55)ら3人です。静岡県熱海市の土石流災害を受けて作られた県の盛り土条例が適用された初の摘発です。

<山本太朗記者>
「違法な盛り土がある現場の隣のキャンプ場に来ています。盛り土の高さは、5m以上あるとみられます」

警察によりますと、会社役員の男は残土処分業者の男(62)らと共謀して、2018年4月ごろから2022年7月ごろにかけて、会社役員の男が借りていた静岡県富士宮市内野の山林で、県などの許可を得ずに少なくとも1万立方メートル以上の盛り土を造成した疑いが持たれています。今回の違法な盛り土で、会社役員の男らは県内外15の会社から残土を受け入れ、少なくとも500万円以上の利益を得ていたとみられています。

<近隣住民>
「朝の5時から重機でゴンゴンゴンゴン踏みしめるような音。それがずっと続いていた」

2022年5月、雨の影響で盛り土が崩れて道路に流出。近隣住民が危険を訴え、2022年6月に富士宮市が、7月には県が中止命令を出しましたが、逮捕された男らは従わなかったということです。

実は会社役員の男は以前にも静岡県富士市内で土砂を埋め立てたとして、2021年2月、有罪判決を受けていて現在は執行猶予中でした。なぜ、執行猶予という状況でも、盛り土の造成を続けていたのでしょうか?

<捜査関係者の話>
「違法に稼いだ利益と、罰金の釣り合いが取れておらず、いわゆるやり得になっている」

県の盛土条例では違反した場合、2年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。今回、逮捕された男らは、少なくとも500万円の利益をあげたとみられています。容疑者が「罰金を払っても利益は残る」と考え、犯行に及んだ可能性は否定できません。

更に専門家は、県の条例では残土処理の依頼主が取り締まりの対象になっていないことを問題視します。

<桜美林大学 リベラルアーツ群 藤倉まなみ教授>
「違法な業者が悪いが、違法な業者にお金を渡して、土を処分しといてくれと、(土を)出した人に対して責任を追及していない点では、なかなか進展していないと今の状況を見て思う」

#LIVEしずおか 9月21日放送

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